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地震・水害・火災…どこまでカバーされる?補償対象の実態調査

# 地震・水害・火災…どこまでカバーされる?補償対象の実態調査

突然の災害に見舞われた時、「保険に入っていてよかった」と思える瞬間と、「こんなの補償されないの?」と愕然とする瞬間の差は紙一重です。今回は災害時の補償について、意外と知られていない実情をお伝えします。

## 火災保険の誤解あれこれ

「火災保険だから火事だけカバーしてくれる」と思っていませんか?実は火災保険は名前の通り火災による被害を補償するだけでなく、風災・雹災・雪災といった自然災害もカバーしています。最近の台風や豪雨による被害も、一定の条件を満たせば補償対象になることが多いんです。

ただし要注意なのが「20万円以上の損害」「風速○m以上の風」などの条件がついているケースも。契約書の細かい文字まで確認することをおすすめします。

## 地震保険の現実

日本に住んでいる以上避けられないリスクである地震。でも火災保険だけでは地震による被害は補償されません。地震保険は火災保険とセットでの加入が必要です。

さらに意外と知られていないのが、地震保険の補償額。建物の時価の100%をカバーしてくれるわけではなく、最大でも50%までという上限があります。つまり、2,000万円の家が全壊しても、地震保険からの支払いは最大1,000万円ということ。

「全額補償されると思っていた…」という誤解は非常に多いので注意が必要です。

## 水害補償の落とし穴

近年増加している水害。河川の氾濫や豪雨による浸水被害は火災保険の補償対象になることが多いですが、「床上浸水」と「床下浸水」で補償額が大きく変わるケースがほとんど。

特に注意したいのが「土砂崩れ」による被害。これは火災保険の基本補償に含まれていないケースもあり、特約を付けていなければ補償されないことも。自宅周辺の地形を考慮した保険選びが重要です。

## 家財の補償範囲

家が被害を受けた時、建物だけでなく中の家財も被害を受けます。しかし、建物の保険に入っていても家財は自動的に補償されるわけではありません。家財保険への加入が別途必要なケースがほとんどです。

また高額な宝飾品やブランド品、美術品などは家財保険でも限度額が設けられていることが多く、思ったより補償されないことも。特に貴重品が多い方は専用の特約が必要かもしれません。

## 補償請求の現場で起きること

災害後の保険金請求では、証拠写真の撮影や見積書の取得など、被災者側で準備することが多くあります。特に被害箇所の写真は、片付ける前に様々な角度から撮影しておくことが重要です。

また、保険会社から示された補償額に納得がいかない場合、「鑑定人」を立てて再評価を求めることができることはあまり知られていません。自分の権利として覚えておくといいでしょう。

## まとめ:災害に備える3つのポイント

1. **契約内容の定期的な見直し**:ライフステージや資産状況の変化に合わせて、補償内容を見直すことが大切です。

2. **特約の確認**:基本補償だけでは不十分なケースが多いため、自分のリスクに合わせた特約選びを。

3. **保険証券の保管場所**:災害時にすぐ取り出せる場所に保管し、デジタルデータとしてもバックアップを。

災害はいつ起こるかわかりません。「まさか」の事態が起きた時に慌てないよう、今一度ご自身の保険内容を確認してみてはいかがでしょうか。

「備えあれば憂いなし」とはよく言ったもので、事前の準備が災害後の生活再建への大きな一歩になります。